世間ではタブーなのかもしれないが
マイノリティーなだけと考えることにした。
愛し合って子供を作って・・・
わざわざ作った家庭を離婚届けという紙切れで0にした俺には 血縁関係とか婚姻関係に対する認識が他の人に比べると違う様な気がする。
この世に生を受け 人生を全うするまで後悔しない様に精一杯あがいて生きて行くのが自分の価値やと思ってる。
人に迷惑かけるのはイカンと思うけど・・・
別れたカミさんの事は嫌いになったわけじゃない。
むしろ個人的、1人の女としては好きなのだが別れることになった。
強いて言うなら育った環境の違いによる価値観の違い。
価値観を近づける努力もしてみたけど、お互い我慢を強いて生きるより良いと結論を出した。
今の世の中、コンビニもあれば老人ホームもある。俺と元嫁は なんとかなるやろ・・・
そうは言っても恭子には家庭があるから絶対に迷惑はかけてはいけないと思っている。
最後に
Xデーから1ヶ月後ぐらいの日曜日の昼過ぎに恭子から電話があった。
俺からはメールも電話もしないと決めていたので恭子からの着信を確認した時はドキドキした(笑)
「おぅ」
「あっお兄?」
「久しぶりやなぁ~」
「お兄こそメールぐらいして来るかと思っとったのに 私がせーへんかったら全然してこーへんな! 最後のメールも「おやすみぃ」だけやん! なんなん あれ!」
「あ~あれ? あれはお前が寝るって言うからあれだけにしたんやん」
「腹立って よけい寝れんかったわ!」
「なんで腹立つねん?」
「私がこんなに色々悩んでんのに一言やで!一言! もうちょっと優しい事言われへんの?!」
「なにを悩んどんねん?」
「もー悩んでへんわ!」
「それやったらええやんけ・・・」
「今度いつ来んのか聞いとこー思て電話してん」
「なんや まだ1ヶ月も経ってへんのに もう抱いて欲しくなったんか?」
「せーへん言うたやろ! なに言うてんねん」
「気まずくなって帰って来られへんよーなったら可哀想やと思って電話したんや! 優しい妹やろ?(笑)」
「なんで俺が気まずくならなあかんねん?」
「なんともないん?」
「ないよ~」
「へぇ~」
・・・
「お兄が言うとった通りやったわ・・・」
「なにが?」
「私が普通にすんのが一番良いって言っとったやん・・・あれ 」
「あぁ・・・」
「大丈夫やったか?」
「大丈夫ちゃうわ!」
「うっ・・・」
「皆んな私が落ち込んでると思って優しくすんねん・・・」
「そやろな」
「そんなんされたら よけい落ち込むやん・・・」
「ハハッ・・笑」
「笑い事ちゃうわ!」
「ほんで?」
「そんでな・・・気持ち切り替える事にしてん」
「ほう」
「野良犬に噛まれたと思って忘れる事にしてん・・」
「俺は野良犬か・・・」
「気持ち切り替えて普通にするようにしたら ちゃんと いつもの家に戻んねん・・・」
「うん」
「でもな・・・うち〇〇(飼い犬の名前)飼ってるやん?」
「うん」
「〇〇はもう家族やから野良犬いうても犬の事嫌いになられへんやん?」
「うん」
「だから1人で野良犬のおるとこに行かんようにしよー思てん」
「・・・」
「・・・ええ考えやろ?」
「ふ~~ん・・・」
「俺が 野良犬から守ったろか?」
「アホか! 1番危ないわ!」
「そうかぁ~?」
・・・
・・・
「そやから また帰ってきいや・・・」
「そやな」
「いつ帰って来るん?」
「そのうちな・・・」
「うん・・・待ってるわ・・・」
「おぅ・・・じゃあな・・・」
「・・・バイバイ・・・」
了
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