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2015/04/07 10:28:57 (Kw08AE44)
5年前、
僕に初めての彼女が出来た。


その彼女とは、高校が同じで2人は、惹かれ合い
恋人同士となった。

彼女と付き合って僕は、
今まで女性の体を知らなければ
付き合ったことすらないことを告げた。

それから、彼女は、
「いつ童貞捨てたい?」とか
「今でも良いんやで?」と
積極的に体を求めてきた。

僕は、初めての女性だったので
恥ずかしさとプライドが彼女の体を避けた。

それから一月経った日
僕たちは、体を交じり合わせた。


僕は、初めてだったので
処女は、痛い。血が出るなど知らなくて、
彼女は、「実は、私も初めて…」と小さく呟いた。



恋人同士。
子どもの間は、
お互いの家に行く
親に会うことは、当たり前と思っていた。

僕は、彼女に「親に挨拶行かんとなぁ」と
言うと
「そ、そやねぇ」と困った表情になりながら言った。

その年の夏
僕は、彼女の家に行くことを決意した。

「なぁ?明日さぁ、そっちの家いってもええか?」
僕は、親にも会うことも考えて
彼女に電話越しにそう言った。
すると彼女は、
「3日後ならええよ」と言った。

僕が指定した日は、金曜の晩
彼女の指定した日は、月曜の晩。

「なんでなん?」

「お父さん五月蝿いから」

彼女は、普通に答えた。

彼女の話では、彼女の父は、
夜勤をしていて金土日に休みらしい
なので月曜日に家にいないから来てもいい
とのこと。

僕は、あまり気にもとめず了承した。



そして月曜日。
家に初めて入った。

緊張もしたが
彼女の母、兄、姉が
気さくに話してくれてすぐに緊張が解けた。
僕は、不意に父の話を聞いてみた

「お父さんって、どんな方なんですかー?」
その時、聞くのが間違えていたのか
正解なのか今でも分からない。

「え?お父さんなぁ…
まぁ今度会えるよ!」
と、その日は、誤魔化された。

僕の中で彼女の父が謎に満ちていた。



月日は、流れ
僕は、彼女の父が気になり
彼女に聞くようになった。

僕が聞くと彼女は、
いつも悲しそうな顔をしていた。
「今は、お父さんなんか、ええやん!
楽しもう」と小さな笑顔で答えた。
その笑顔が悲しそうなのが今でも覚えている。



その年の冬。
12月20日。
今でも覚えている。
クリスマス前のあの日の事。


僕と彼女は、その頃は、よく
些細なことで喧嘩するようになった。
でも、すぐに仲直りになり楽しめていた。

その日も些細なことで喧嘩していた。

「もーなんなん?ホンマにあんた意味わからんわ!
もー私ら別れよ!」
「は?お前なに言ってんねん!?」
「もー終わりやねん!追って来んといて!」

僕は、訳も分からず突っ立っていた。



その次の日から…
彼女は、学校に来なくなった。




僕は、心配になり彼女の友だちに聞き回った。

みんなは、「わからへんで?」
「んーなんか、連絡取られへんなぁ?」

など、情報は、無かった。


彼女の親友に聞いてみたところ
「あんな?
言わんといてな?
彼女…もう学校行かんって言ってたで?
もう、地元も出て行くって言ってたわ」

僕は、頭が真っ白になって
「はぁ!?なんでやねん!
全部一から教えてくれや!」

「そんなんウチに言われても分からんわ!
ウチだってあの子の事心配やねん!
せやけど理由言わんとそれだけ残したんや!」
泣きながら言う彼女の親友に
僕は、何も言えないまま立ち去った。

僕は、彼女の家にも行ったが誰も住んでいない。
彼女の家族に連絡したが誰も連絡が取れない。


僕は、ダメだと思い
泣き崩れた…


そして彼女と別れて2カ月ほど経った日。

彼女が学校に来た。

「久しぶりやーん」
「どこいってたねーん」
みんな心配だったみたいで彼女に声をかける

彼女が僕の前に…

「…よっ…よぉ」僕は、小さく呟いた。

そして彼女は、何も無かったかのように
僕の横を通り過ぎた。


帰ってきてから彼女は、変わっていた。
笑顔がなく生気が無かった。

僕が喋りかけても無視するので
親友を通して来てもらうことにした。
「なぁお前なんか知ってるやろ?」
「え?何が?」
「だってお前、彼女と仲ええやん?
知ってること教えてくれへんか?」
「何も知らんって!
そんな知りたいんやったら本人に聞きや?」

「んじゃさ…」




その日の放課後。
僕たちがよくお昼ご飯を食べていた屋上で待っていた。


親友に「んじゃさ…
今日の放課後飯食ってたとこおるって言っといて」


授業が終わり
僕は、待っていた。
他の生徒が帰宅や部活動をしているのを見ながら。
「おっそいなぁ…」


『ガチャ』

扉が開くと同時に僕の顔は、
すぐに扉に食いついた。


そこには、笑顔の失った彼女がいた。



「んで、話って何?」
「何?と、ちゃうやろー!
お前、どんだけ心配したか!」

「勝手にあんたが心配しただけやろ?」
「ふざけんなや!?
お前、心泣いてんの丸分かりやねん!
何あったんな…?」
僕は小さく質問した
その後彼女の瞳から一筋の涙が

「…っ
ホンマごめん。
ホンマにごめんなさい…」

彼女は、「僕の名前」と
ただ「ごめんなさい」を繰り返していた。

僕は、そっと抱き寄せ話を聞いた。



「あんな?
実は、私
処女じゃなかってん」
「え?そこ?
まぁ、だいたい気付き始めてたけど…
そうじゃなくて何あったん?」
僕は、優しく彼女に質問した。

「じ、実はな?
ウチな?
…小学校4年生の頃から
お父さんにレイプされててん。
だから、お父さんに会わせたくなかった。

んでな?
あんたと別れて決心ついたんよ?
家族全員に話そうって。
んで、話ししてお母さんだけは、
やっぱ信じれんかったみたいやわ…
私は、精神的に病んでて保護施設に入ってた。
お父さんは、裁判にかけて刑務所に入ってる。
今は、そんなとこかなぁ?
これだけ。
でも、あんたには、気づいて欲しかったなぁ。
ホンマに今までありがとう。」
泣きながら笑顔で手を振る
彼女に僕は、泣き崩れた。



それから5年。
ぼくは、22歳。
高校卒で社会に出て4年ほどだが
この4年色々なことがあり
もうその頃の悲しみは、忘れていた。


そして、最近。

『ピロリーン』

「ん?メールか」


『やっほー!
久しぶりー』

あの時の彼女からのメールだった。

「話したいことあるねんけどいつ会える?」


「久しぶりやなぁ!
んー…日曜ならあいてるで!」



そして次の日曜日。


あの頃より大人っぽくなった彼女がいた。

「久しぶりやなぁ!
高校の頃ガキンチョやったのに
大人っぽくなったなぁ」

「うっさいわ!
あんたは、背ぇ小さいまんまやな?」

「おい!背ぇの事言うなや!」

「まぁ冗談は、
さておきカフェでも行こか」


彼女について行きカフェに入ることに。


「私なぁ…
結婚しましたぁ!!!」

「…
………
…………
えーーーー!?」


ニヤける彼女と
大声出してビックリする僕たちは、
周りに痛い目で見られた。スミマセン



「良かったやん!
ホンマにおめでとう!」

「ありがとう。
こんな、ウチが結婚できるなんて
ホンマに幸せもんやわ。
私なぁ、あんたにはめっちゃ感謝してるんやで?」

「ほえ?おれ?」

「うん、あんた!
私なぁあんたと別れた時めっちゃ悲しかった。
でも、あんたと別れて決心ついたんよ?
あの時追いかけられて
抱きしめられとったら
絶対に甘えてた。
形は、どうあれあんたの決断は、
正しいことしてくれたと思う。
あんたと会ってなかったら
まだ父と…でも、あんたがおったからな!
それに家族にも連絡してくれてたんやろ?
心配してくれてありがとうな。

家族らもみんな
『あの子必死やしメッチャ愛されてるやん
あの子ええ子やなぁ。』って泣きながら言ってたで!」

「ははは…
ってか、いつの話ししてんねん!
昔のことは、忘れたわ!
もう結婚もしたんやろ?
もっともっと幸せになれよ?」



僕たちは、カフェを出て彼女を駅まで送った。

「んじゃきぃつけてな?
降りる駅間違えんなよ?」

「わかってるわ!
もー…」

改札を抜けまっすぐ歩く彼女に懐かしさを感じた。
あの頃の幸せそうな姿だった。


「おーい!
ばかー!
ホンマに…ホンマにありがとう!」

突然彼女が大声で言ったのでびっくりした。
でも、負けじと

「あほー!
もー電車くんぞー!
ほら!はよ行けー!
あっ!


幸せになれよー!!!」


コクっと頷きホームへと走っていった。




これからも幸せになってください。


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10
投稿者:(無名)
2015/07/19 12:16:54    (qa017xka)
良かった。
9
投稿者:何かあ
2015/04/24 08:45:29    (X4DV8MQN)
急に連絡してきたんだから
何かあるんじゃないか

黙ってるだけで

あの時 追いかけてきて
抱きしめたら甘えてた


今もそうだと思うよ




8
投稿者:(無名)
2015/04/12 23:51:14    (6/.lYaPV)
なみだでた
7
投稿者:(無名)
2015/04/08 12:06:13    (HSWNJ0QA)
改行多くて読みづらい
6
投稿者:通行人
2015/04/07 23:18:49    (WwXjbUWW)
今回は素直に良い話だとおもう。たまにはいいかな。こういうの。
5
投稿者:おっさん
2015/04/07 14:47:40    (pZOtjYRM)
えぇ、話や!!
でも、ここでする話やない。
それはあんたが生涯連れ添う相手ができたときに、こっそりする話や。
そんで、その相手が『頑張って愛せたね』って言ったら、それがほんまの愛ちゃうのかな~。
4
投稿者:レズの踊り子
2015/04/07 14:25:15    (R40Q0sxS)
ん?薄味だなぁ~…。
3
投稿者:おせっかいオヤジ ◆tr.t4dJfuU
2015/04/07 12:33:28    (XNwnMS0z)
その彼女、本当に幸せなら貴方にメールしないと思う。

昔貴方のおかげで立ち直れたのを思い出すくらいの出来事が今有るんじゃ無いかな。

2
投稿者:ざんげおやじ
2015/04/07 11:04:52    (4BBlnOAu)
良い話です・・・
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