もとから私にはそんな願望があったのかもしれません。母子家庭で、日々息子の成長を目の当たりにし嬉しい反面、いつかは私のもとを離れていくのを漠然と恐れていた私。
長年、息子を母親として愛していたはずが、いつしか男性として見ていた感が正直ありました。
普通に大晦日を迎え、いつものように新年になっていく。でも今年は違っていました。
紅白を二人で見ていた時、横にいた息子の手が私に触れてきました。その様子を見た私は思わず身体を熱くしました。女性の本能で息子が私を求めていることが分かったからです。
本来、母親としては、上手にかわすべきだったのですが息子の真剣なまなざしに引き込まれました。
私達は親子の間を越えて男女のキスを交わしていました。
その甘美な感触は私達をオトコトオンナに変えていきました。
紅白の歌が遠くに聞こえ、私達は親子でありながら互いを求め合いました。二人の体臭が部屋中に拡がり、淫靡な息遣いがさらに私達を夢中にさせます。
いつしか紅白も終わって、厳かな除夜の鐘がテレビから聞こえていました。
私達は肩で息をしながら裸で横になっていました。私の性器から息子が放ったものが流れ出ていました。
シーツの乱れや愛液のシミが私達が一線を越えて愛し合った証を示しているかのように思えました。
こうして私達母子の新年は始まったのです。