そこまでが、大学2年の夏のこと。
「この子、今後のもっていき方次第でヤレるかも」とチラリと思いもしたけれど、仲間内でそんな試みをして撃沈したらと考えると、その先へ進む度胸は俺には無かった。宅飲みの機会はその後もあったが、二人きりになってしまうのを避けるように「飲むだけ飲んで先に寝てしまう派」に徹した。
卒業間際になってのクラコンの二次会、三次会で図らずも同じテーブルになり、朝まで飲んでの始発電車でも一緒になった。講義は全て終えていて、あとは卒業式への出席のみという時期。意を決して“あの時”のことを話題に出した。
なんとやっぱりE奈自身もあの時の「じゃあ手でならイイよ」の一言は、酔いに任せての勢いだったらしい。
俺が「じゃあ頼むわぁ」とズボンを脱ぎ始めた時には、実は内心かなり焦ったけど、やっぱり引っ込みがつかなくなって勢いで手コキに突入したのだそうだ。
しかも、当時彼女は、処女だったと!
高校時代の彼氏に頼まれて手コキした経験はあるけども、性的な経験値はそれだけだったから、かなりドキドキしながら手コキしてくれてたらしい。
そんな感じは全く無かったんだけどなぁ。
やっぱり、女ってスゲーや。
朝まで飲んだ酔いが残ってる勢いで「じゃあ、卒業前にもう一回抜いてもらっちゃおうかな」
と軽口を叩いてみたら、
「バッカじゃないの」
と、今度はちゃんと(?)一蹴された。
卒業して15年以上経つ間に、同窓会だの仲間の結婚式だので7~8回は顔を合わせることがあったが、当然のように「あの時」のことは二人だけの秘密で通している。
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