実家の私の部屋だった押入れから出てきた小さな紙のアルバム。
開くと、白いセーラー服姿の高校時代の写真。
私の肩を抱き寄せるサングラスの彼、私が高2の夏に16歳の処女を捧げた元彼。
大学3年生の彼とはバイト先で出会った。
写真に写る私は、三つ編みの髪の紅いリボンをセーラー服の襟に乗せるようにして、まだあどけない微笑みで彼にもたれかかっていた。
この写真に写る私には、既に処女膜は無かった。
私は、こんな未熟で幼い頃に、男に抱かれたのだと気付いた。
写真の白いセーラー服から透けて見える白いブラを剥ぎ取り、まだ十分に膨らみきっていない胸を揉んだ元彼。
写真の白いセーラー服の紺のスカートから伸びる白い足を掴んで私の股を開いた元彼。
初めて異性にアソコを見られ、顔を真っ赤にして恥じらった私。
そのアソコに舌を這わせ、初めてクンニを経験した私。
あまりの恥ずかしさと、アソコを舐められる快感で、恥ずかしいのか、気持ちいのか、どっちなんだと私の意識は混乱していった。
混乱する私の意識を、破瓜の痛みで覚醒させた元彼。
何度か抱かれていくうちに、私のあどけない笑顔は、セックスの快楽で喘ぐようになった。
時にはスカートだけ脱いで、机に上半身を突っ伏して後ろから突かれたり、彼に跨って下から突き上げられたり、セーラー服の襟元で三つ編みを右往左往させながら、女の悦びに酔い痴れていた私。
セックスの最中に生理が来てしまい、私の子宮に元彼の精液が放たれたこともあった。
元彼とのセックスで、いつしか恥じらいを忘れて性の快楽を貪っていた私・・・
彼が大学を卒業して実家へ帰るとき、最後のセックスの後、元彼に抱き付いて嗚咽した私・・・
いろんなことを思い出していた。
私は黙ってアルバムから写真を抜き取り、シュレッダーにかけた。
破廉恥な写真は一枚も無いけど、元彼と写った写真のうち何枚かは、親密な関係を連想させた。
高校時代、本当は部屋に飾っておきたかったけど、両親にさえ見られるのを憚った写真は、とても夫には見せられないから、20年前の私にサヨナラした。