5歳年上の従姉(いとこ)が急性白血病で亡くなりました。従姉は一人娘だったので、結婚しても二世帯住宅で伯母夫婦と暮らしていました。
子どもの頃から、泊りがけで遊びに行き、従姉からも可愛がってもらっていたのです。そんな姉弟のような私が幼い頃に、従姉の浴衣を着せてお化粧をしてくれたことがあったのです。
薄く化粧して、口紅を塗った私は従姉とそっくりでした。そのまま夏祭りに出掛けて、夜店でゲームなどを楽しみました。
「あれっ、お子さん二人だった?まるで、姉妹ね」
近所の人から、そう言われていました。私の両親も、女装した私を見て楽しんでいました
昨年のこと、自治会主催の盆踊りで、コスプレ仮装大会があって、私は従姉の結婚式のときのカラードレスを着てみたいと言ったのです。従姉が亡くなって、元気がなくなっていた伯母に頼み、化粧してもらい、がん治療で脱毛がひどかった従姉のウイッグをかぶりました。
従姉にそっくりな私を見て、伯母も伯父も「ほんとうに、娘が生き返ったみたい」と喜んでいました。
盆踊りも終わりごろ、仮装の大会の入賞者が発表されて、わたしは2位、旅行券が当たりました。
その夜、二階で従姉の夫、わたしは「兄さん」と呼んでいましたが、布団を並べて二人で寝ていました。
夜中に兄さんから「もう一度、女装して見せてくれないか」と頼まれたのです。
従姉の使っていた部屋のクローゼットから、ランジェリー、化粧品を取り出して、ウイッグをつけて兄さんの前に立ちました。
兄さんに「そっくりだ、今夜は〇〇子でいてくれ」と懇願されたのです。
その夜は、ワンピース姿のまま、抱かれました。
女装慣れしている私のことを、不審にも思わず、亡くなった従姉の名前で私を呼び、挿入する前に兄さんは逝ってしまいました。
「もう一度抱いて」と私が声をかけると、「ごめん、すまないことをした」と兄さんは謝るのです。
「月に一度ぐらいなら、これからも従姉さんになってあげる」そんな約束をしました。
もともと、兄さんは私のタイプだったのです。しばらくして、旅行券を使って二人で楽しみました。
女装して従姉のように助手席に座り、宿につくと夜は激しく求め合ったのです。