玄関での抱擁を終え、彼に腰を抱かれ、彼の部屋に入りました。
ソファーに並んで座り、先程買ってきたたこ焼きをアテにビールで乾杯。
彼の左手に抱かれ、「ごめんね。なかなか会えなくて…。会いたかったよ」
と言って改めて唇を彼が重ねてきました。私が言葉を出そうとすると彼は
舌を絡めてきました。思わずそれに応えてしまう私…。暫く舌と舌を絡め
合っていました。
彼の唇と舌が私の唇から離れ、「お風呂沸いてるよ。行こうか」と彼に
言われ、脱衣場へ。「熱くないかなぁ?最初に入って確かめてみて」彼に
促されるまま私は浴室に入り、浴槽の中を確かめました。2人入れる様に
半分程度お湯が張ってありました。「大丈夫だよ。熱くないよ」と私は
ドアの向こうに言いました。そして彼が入って来ても良い様にシャワーの
ノズルを開きました。私の身体にシャワーをかけていると彼も浴室の中に
入ってきました。いつもの様に洗いっこです。彼は両手で丹念に私の身体
を愛撫しながら洗ってくれます。私も両手で彼の身体を綺麗にしました。
そして向かい合う様に浴槽に入りました。浴槽の中で彼は私の身体を抱き
寄せ、彼の太腿の上に私を乗せ、唇を重ねてきました。浴槽の中でも舌を
絡ませあいました。
身体も温もり、一緒に浴室から出ると私が着ていた衣服がどこにもあり
ませんでした。「それ着てみて」と彼の指差す方向を見てみると黒地に白
模様の衣服がお置いてありました。拡げてみるとメイド服でその下には
女性用のブラとショーツが置いてありました。「ええっ!!」私は思わず
叫んでしまいました。彼は「着てきた服、今洗濯してるからそれしかもう
着るものないよ」と言いました。「何でもいいから服貸して下さい」と
私は彼に懇願しましたが、「せっかく買ってきたんだから着てみてよ」と
拒否しました。仕方なく、私はそこにおいてあったブラとショーツをつけ、
メイド服を着ました。ブラもショーツも身体にフィットしていて、メイド
服はミニで膝上かなりあり、ショーツが見えそうでした。
「似合ってるよ!自分でも鏡を見てごらん」と彼に促され、鏡を見ました。
幸い?にも私は体毛が薄かったのですが、鏡に映されている自分の姿が
余りにも衝撃的で言葉も出ませんでした。
彼はバスタオルを腰に巻いただけ、私はメイド服のまま再びソファーに
戻り、ビールを飲みます。その時、チャイムの音が鳴りました。インター
フォンを彼が取ります。彼は黙って戻ってきました。そして再びビールを
飲み始めました。暫くすると再びチャイムの音がしました。「ゴメン、
こんな格好だから代わりに出て!お金玄関に置いてるから」「え~っ!
ダメっ…恥ずかしい!!」私は言いますが、彼は「大丈夫!出てよ」と
促しました。仕方なく玄関に行きました。ピザのデリバリーでした。
私はドアを開けた瞬間、全身がカッと熱くなるのを感じました。初めて
女装した姿を全く見ず知らずの人に見られている。凄く恥ずかしい思い
で一杯した。俯いたままお金を渡しました。デリバリーの人はおつりを
渡し、帰っていきました。ドアが閉まり、ドアロックを行い、後ろを振り
返ると彼が立っていました。「彼全身見てたよ。きっと慶子のこと気に
なったんだね」と言いました。益々私の全身は熱くなりました。
「え?」と思わず私は聞き返しました。「今は可愛い女の子なんだから
慶子って呼んで良いよね」彼は言いました。私は「今私は女になってる、
だから慶子…そう今の私は慶子…女になりきろう」と自分に言い聞かせ
ました。
これが慶子としての生活の第一歩となりました。