最近職場に大輔という新人が入ってきた。
地味顔の細マッチョで、正直俺の好みじゃない。
けど、好きになりかけてしまっている…。
事の発端は歓迎会の日、大輔が泥酔したときだった。
「俺、頑張るんでぇ、まじでよろしくおねがぃします!」
などと普段物静かな大輔がやたらと演説をかましていた。
その姿に職場の仲間も大笑いで盛り上がっていた。
宴会の途中では王様ゲームをしたが
その時に王様が
「6番の人がぁ、大輔君に歓迎の意を込めてハグ!」
と命令を下した。
6番は俺だった…
冷やかしを受けながらも
「困ったことあったら力になります。頑張ってください。」
とハグをした。すると大輔からも強く抱き締められキュンとしてしまった(笑)
そして宴会が終わる頃には大輔は潰れていたw
すると周りは
「困ったときは力になるんでしょ?」
と挙げ足をとられ結局大輔を家に泊めることにした。
ベッドに大輔を寝かせて俺は布団で寝ていた。
次の日の朝、目が覚めて俺は休み、大輔は出勤だったので
冷蔵庫にあったものでを朝飯に用意した。
大輔の携帯からアラームがなり、大輔が起きてきた。
俺「おはよw」
大輔「おはようございます…俺昨日やらかしちゃいましたか?」
俺「全然大丈夫だよ。皆楽しそうだったよ(笑)」
大輔「そうっすか…」
リビングのテーブルにレンジでチンしたご飯と目玉焼きやらお浸しやらたらこを並べる。
大輔「いや、申し訳ないですって!ただでさえ迷惑かけてんのに…」
俺「そんなの気にしなくていいから、食べよ!一人飯は寂しいしさ、」
大輔「ほんとすみません…それじゃぁいただきます。」
昨日の宴会の話をしながら食事を済ませた後
大輔「こうたさんは優しいですね。久々に手料理を食べました。御馳走様です。」
と出したものを全て平らげこうたは仕事にいってしまった。
いってらっしゃいっていた後に
「いってきます。」と返した大輔の無垢な笑顔に俺は変なむず痒いような感情をもった。
きっと惚れてしまったんだと思う…