公衆浴場での出来事を二度ほど投稿したが、そこでの異様な体験は山程ある。何せもうそこには五年以上通っている。
そんな中でも取り分け記憶に残る男がいる。もちろん名前は知らない。
年は40過ぎだろう。痩せたロン毛の日サロ焼けした男だ。私は心の中で、彼の事をヒサロンと呼んでいる。
彼はスチームサウナの中で私の正面に座った。座った瞬間に私は彼と目が合ってしまい、彼の異様な眼光に私は目をそらし俯いた。俯く瞬間に彼の股間が目に入ったのだが、彼は既に勃起していた。そして、そこには光るステンレス製のリングがはまっており、その変態的な珍しさからマジマジと彼の股間を見てしまった。
彼はそんな私の事を勘違いしたようで、何げなく立ち上がり、スチーム噴出部を覗いたあと私の隣に座った。
私は気持ち悪く思い、外に出て2階にある露天風呂に入って。
彼は私の後を追ってきて、露天風呂の正面に置いている白い樹脂製の椅子に大股開きで浅く座り、勃起した股間を見せつけてくる。
気持ち悪くて、また場所を移動するのだが彼はトコトン付いてくる。最終的には元いたスチームサウナへと戻った。その時スチームサウナは無人で、結局彼と二人きりになってしまった。
対面に座った彼は自分でシコリだした。
しばらくして彼はゆっくり立ち上がり、シコりながら私に向かってくる。
「一緒にやって。」
恍惚とした表情でハァハァ言いながら私に話しかけてくる。私は無視して正面を見つめた。
「精子飲ませて」
私は無視を続けた。
「精子飲ませて。アッ、アッ、」
そう言って、私の足元に射精した。
私は怖くなり、そこを出てシャワーを軽く浴びて慌てて着替えて銭湯を出た。
その日、彼のおかげで全く風呂を楽しむ事が出来なかった。
頭のおかしい奴のせいでスチームサウナから慌てて出てきたので、かえって身体も汗臭く、全く風呂屋に行った意味が無い。
迷惑な話だ。風呂では変態行為をしてはならない。それぐらいの事は判断して欲しいものだ。