物心ついた頃から、
時々、
たまに…
極稀に、思う事。
特に凹んだ時とか、鬱、っぽい時だからとかでなく、ふと何か思い出すような感覚で。
どんな人間だろうと、誰も避けることができないものである…、
死。
誰かの、何かの、でなく、己、の。
今、息してます、
〃、見えてます、
〃、聞こえてます、
〃、動いてます、
〃、考えてます、
〃、感じてます、
〃、ここにいます、
今、……………………
これが、なくなるのである。
この身体。この意識。
人の、その瞬間は、いくつも見てきた。
色々な、それ。
苦しみっぽいの、安らかっぽいの。
己は、どんな風に、よりも、その瞬間から、どうなるのか、が、畏怖であり、興味でもある。
存在の、消滅。
誰もが承知していながら、意識しない、それ。
誰にもわからない、それ。
消滅。
答えは、出ない。
順番が来る、その日まで。