どこに投稿して良いのかわからなかったので、ここに投稿します。
話しには聞いたことありますが、まさか本当にこの世に逆ナンパがあるとは、しかも俺が経験する羽目になるとは思いもしてませんでした。
六月上旬、俺は友達がバーテン修行をしてる店で呑んでました。
一人の女性客が来ました。
一見30前後のOLさん風、他の店で呑んできたようで、既に相当酔っていました。
マスターや友達に聞いたら、初めて見た客とのことでした。
つまらなそうにグラスを傾ける女性客、不機嫌丸出しでした。
マスターが女性客と少し話しをしてるとこで、俺は店を出ました。
店を出て少し歩きだしたら、背後から声をかけられて振り向きました。
先ほどの女性客でした。
「あんた、暇?」
なんだこいつ、そう思いました。
でもあとは帰るだけだから、暇だよと答えました。
「ちょっと付き合ってよ」
なんじゃこいつ、そう思いました。
「持ち合わせがないよ」
適当にあしらおうとしたら、奢るからと言うので、付き合うことになってしまいました。
別な店で呑み直す、名前は梨華子、年齢33才、バツイチ子供無し会社員、一年以上付き合った彼氏に、今日さよならされたと愚痴聞き役にされました。
めんどくせ~な~、ついて来なきゃ良かったと後悔してました。
いい加減嫌になって、俺帰るわと席を立ち、店から出ると、また追っかけてきました。
「ねぇ、私とセックスしたくない?」
今日会ったばかりの、見ず知らずに近い女とセックス出来るか、そう思いましたが、容姿は悪くない梨華子でした。
梨華子より六つ年下な俺に、生意気な態度を取り続けていたことにも、嫌気がありました。
だから俺は。
「嫌だよ」
そう突っぱねたんです、最初は。
歩きだした俺の後を、まだついてくる梨華子に。
「いい加減にしてくんないかな」
再び突っぱねました。
「そっか。ごめんね」
先ほどまでの生意気な態度一変、ボロボロと泣き始めるし、それを周りの人はジロジロ見てる、こりゃ俺が悪者扱いされる、困りはてました。
「泣くなよ」
「今夜は一人でいたくないんだよね~」
「わかったよ!でも俺マジ金ね~し」
すると梨華子は財布を出し、中身を見せました。
万札が結構入ってました。
「一年付き合っての手切れ金」
ま~せっかくの申し出に、据え膳食わぬはなんとかという言葉を思い出し、俺はOKしました。