紹介されたのはS君という大学生でした。
地味でおとなしい感じの大学生でしたが、息子に対して2年越しで熱心に勉強を教えてくれ、最初は勉強に乗り気ではなかった息子は、志望していたその中学校に無事、合格することができたのです。
息子が中学に入学すると同時に、夫は東京へ単身赴任…。
その後です。S君が「相談」と称して、私に頻繁に電話してくるようになったのは…。
内容は主に、付き合っている彼女とのことについての悩みの相談でした。私は、S君には息子の学力を伸ばしてくれたことへの感謝もあったので、誠実に対応しました。
私は、夫がいない気安さから、彼のペースに合わせました。
布団をかぶって、小声で話していました。
私の心に隙があったのだと思います。
次第に2人の会話は恋人のようになり、やがて、私とS君は電話でエッチしてしまったのです。
以来、息子が家にいない時間帯にS君から電話がかかってくるようになり、電話で淫らな会話をすることが当たり前のようになっていきました。
オチンチン写メを見せられたり、せがまれるまま自撮り写メを見せたり…。
“このままではいけない”と思いながら、私の中で、S君のことを思い焦がれる気持ちは高まっていきました。
「会いたい」と求めてくるS君を何とかかわしていた私ですが、ついに負けてしまい、S君の住むワンルームに足を運び、そこで彼と結ばれたのです。
夫に不満はありませんでした。
不倫というものに対しての憧れもありませんでした。
私より2回り近くも年下のS君は、あらゆるやり方で、私を翻弄しました。
私の知らなかったやり方で。